私立中高の教員採用試験の筆記試験で求められるレベルとは

私立の採用試験はどのように勉強対策をすれば良いですか。アドバイス頂けると嬉しいです。

各私立学校により採用方法、採用試験の内容が異なるので公立の教員採用試験の参考書やテキストの様に「これだけ押さえて合格!!」みたいなものはありません。

しかし、自身が採用試験を受けたいと思っている各私立学校に合わせて事前の対策をすることは可能です。

また、公立の教員採用試験と並行して勉強できる部分はあるので私立・公立にこだわらずに教員を目指している教員志望者も対策は可能です。

私立学校の教員採用における筆記試験

私立学校で行われる(参考にされる)筆記試験については下記の2種類となります。

私学適性検査

一部の都道府県の私立中学高等学校の協会等により実施される試験で、私立中学・高等学校に勤務を希望している人向けに行われます。

検査の内容は「専門科目」「教職教養(または小論文)」が一般的です。

「専門科目」のレベルは概ね大学入試相当と言われています。

「教職教養」については教育原理・教育心理学などの学術的なものから一般教養・時事問題など教員に必要な複数の科目から出題されます。

私学適性検査は合否を判定するものではなく「専門科目」と「教職教養」のそれぞれをA~Dで判定し、この結果をもとに各私立学校が私立志望者に直接、連絡を取り学校の選考に声掛けをするということになります。

あくまで各私立学校の選考への声掛けなので新たに各私立学校別の選考を受ける必要があります。

各私立学校は受験者の判定の一覧が見れるようになるので私学適性検査で本来の力を出せなかったときでもその結果が開示されるということになります。

学校別の選考による筆記試験

各学校により国公立の二次試験レベルからセンター試験レベルなど差はありますが求人票以外で各私立学校のホームページで得られる情報から推測する方法が下記の2種類となります。

各私立学校の大学進学実績を確認する

各私立学校のホームページで進学実績を確認し、現在の生徒の学習レベルを踏まえてどこまでの教科知識が必要か確認します。

GMARCHの進学実績が多ければ教員はGMARCHに進学させられる教科知識が必要になりますし、早慶上理の進学実績が多ければ早慶上理に進学させられる教科知識が必要ということです。

各私立学校の進路指導のページを確認する

上記の進学実績を確認するとともに進路指導の方針や目標を確認します。

ほとんどの私立学校は進学実績を上げていきたいと思っているので現在の進学実績以上のレベルを目標設定としています。

現在の主な進学実績がGMARCHであれば早慶上理を目指し、滑り止めでGMARCHへの入学ということが多いので進路指導の目標レベルも確認が必要です。

私立学校採用担当者の本音

ちょっと余談ですが、1年程前に横浜市内の私立中高一貫校にて教員採用担当の教頭とお話ししたことが印象深かったので書いておきます。

「生徒は大学受験で少なくとも2,3科目、多ければ6,7科目の受験科目で満点(満点に近い点数)を目指している。教員はその中でたった1,2科目の満点を取れる教科知識があれば良い。学校の進学レベルで妥協せずに自身の専門科目なら東大・京大クラスの受験問題でも解ける教科知識があることは最低限の採用ハードルにしたいと思っている。教員として選考したいのはその教科知識を目の前の生徒にどこまで教えられるか、理解させられるかで判断したい。現実はそこまでの教員は多くないし、採用できなくなるからその中で選ぶしかないんだけどね(笑)」

情報や対策を色々とまとめて記載しましたが私立学校側の本音はここに尽きると思います。

私学適性検査、各私立学校の採用試験、公立の教員採用試験等の専門科目だけは学生時代から常に研鑽していきましょう。